「数学的」に話す
『説明が上手い人はやっている「数学的」話し方トレーニング 説得力が飛躍的にアップする28問』 深沢真太郎 著
で学ばせていただきました。
以下、備忘録として活用させていただきます。
著者の深沢真太郎氏は、数学的なビジネスパーソンを育成する「ビジネス数学」を提唱され、延べ1万人以上を指導してきたとされています。予備校講師から外資系企業の管理職などを経て研修講師として独立。「ビジネネス数学インストラクター制度」や「ビジネス教育大学」を設立し指導者育成に従事されています。
■なぜ話し方で悩む必要があるのか?
その理由として
話し方だけで評価されてしまうから。
頭が悪いと思われたくない
というところから解きほぐして、「数学的な話し方」を勧めておられます。
数学的に話すことのキーワードとして、以下の5つが挙げられています。
1.定義してから話す
2.分解して話す
3.比較して話す
4.構造化して話す
5.モデル化して話す
■まず「数学」と「数学的」とは違う
彼は言う「数学するとは、説明することである」と。
「○○であることを証明せよ」といった類の問題に触れるとき、このような問題は「〇〇が正しいことを説明してください」と要求されていることにほかならないと。
筋道を立て、論理的に、その内容を説明していく。
ビジネスパーソンなら必須の行為です。
数学的思考とは「数学するときに頭の中でする行為」のことです。
数学の問題を問いていたとき、何かしらの行為を頭の中でしていたはずです。
それを言語化すると次の5つに整理することができます。
それが先程あげた
●定義
●分解
●比較
●構造化
●モデル化
この5つを組み合わせて物事を考えることが、「数学的思考」なのだとされています。
■数学的思考とは「数学するときに頭の中でする行為」のこと。
具体的には次の一行で表現されるもののこと。
数学的思考=定義 ×(分解+比較)×(構造化+モデル化)
まず定義
↓
次に分析(分解と比較)
↓
最後に体系化(構造化とモデル化)
■「なるほど」と言わせる話し方
導入 → 主張 →解説 → 結論
導入とは、本題に入る前に(必要であれば)することです。
言葉を定義すること
場を定義すること
主張はまさにその話の主たるメッセージ。
次にその解説を行い
分解 因数分解してから話す
比較 意味づける、メッセージが生まれる
最後にまとめる意味で結論を伝えます。
構造的話法 「同じ構造の別物」で話す
モデル化 数学的な行為=モデルに当てはめて正しいと説明する行為
主題と結論は基本的には同じ内容。
目次
第 1 章 なぜ「数学的に話す」なのか ~数学とは説明である~
第 2 章 数学的な話し型 ~「頭がいい人」の話し方を科学する~
第 3 章 定義してから話す ~「頭 がいい人」の始め方~
第 4 章 分解して話す ~難しいことをわかりやすく伝える秘訣~
第 5 章 比較して話す ~物事を意味づけし伝える 技術~
第 6 章 構造化して話す ~もっと深く伝わる魔法~
第 7 章 モデル化して話す ~正しそうに伝えるコツ~
『説明がうまい人はやっている
「数学的」話し方トレーニング
説得力が飛躍的にアップする 28 問 』
著者: 深沢 真太郎