三度目の日本

1968 1945 2019
『幕末、敗戦、平成を越えて 三度目の日本』堺屋太一 著
に学ばせていただきました。
2019年4月に出版された祥伝社新書です。2019年2月8日に急逝された堺屋太一氏の遺作となりました。

『団塊の世代』「知価革命」など、また1970年大阪万博プロデューサー、経済企画庁長官なども歴任され、
仕事を始めた頃からいくつかの書籍に目を通し、時代を考える上で大きな影響を受けてきました。

ノートを見返していいたら次のフレーズが目に止まりました。


「日本は「第三の敗戦」を迎える。それは2020年(令和2年)、東京オリンピックの年に決定的になるだろう。」


著者の言う「敗戦」とは
「美意識(何が美しいか)、倫理観(何が正しいか)
この価値観が大きく変わること」とされる。

近代日本にとって第一の敗戦は、幕藩体制の崩壊、
   明治維新後の日本は「強い日本」を目指した。

第二の敗戦は、文字通り第二次世界大戦での敗戦。
   戦後の日本は、「豊かな日本」を目指した。

そして2020年代の危機を乗り越えるために
   「三度めの日本」として「楽しい日本」を目指そうと提言されている。

・日本は天国を作ってしまった。
・「幸せ」であるけれども「夢と楽しみ」がない。
・楽しみを正義にしよう。
・ロボット、AI、ビッグデータを大いに活用して
    人間の思考が深まり、楽しみが拡がる世界を。

ChatGPTが急激に浸透し、AIが注目されるいま、
大きな時代の転換点を生きつつあるわれわれ
大きな括り、目指す方向としての
  「楽しい日本
そうありたいものです。

機械にできることは機械に任し、人間にしかできないことに注力して
「夢と楽しみ」がある生き方を追求していきたいものです。