「令和」人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ

5月からの新しい年号が「令和(REIWA)」に決まり、
4月1日に発表されマスコミを中心としていろいろ取り上げられました。
それもやっと一段落したような感じになってきました。

出典は『万葉集』巻5 梅花の歌32首併せての序
「初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」

初春の令月にして、
気淑く(きよく)風和ぎ、
梅は鏡前の粉を披き、
蘭は珮後(はいご)の香を薫らす

中国の漢籍からではなく日本の万葉集からとったとされたが、
もともとの中国の古典の影響が大きく、

王羲之の『蘭亭序』の一節に
「是日也天朗氣淸惠風和暢仰」
是の日や、
天、朗らか
気清く
恵風和暢せり。

日本の文化は中国から由来したものが多く、
その中からいいところを取り出して、
独自のものを選択的に継承してきたといえるのでしょうね。

「令和」の考案者とされる中西進先生は
『万葉集』は令(うるわ)しく平和に生きる日本人の原点です」と。
万葉集は1つのブームとなっています。

物理的になにかが変わるというのではないでしょうが、
正月を迎えるときのような気持ち的に新しいワクワク感が生じています。
1989年のベルリンの壁崩壊から始まった平成の時代がイチローの引退で終わり、
令和の新しい時代がもうすぐ拓かれようとしています。