太陽の塔内部が48年ぶりに公開されました

sketch by Taro

岡本太郎スケッチ

今月の19日からはじまった大阪万博公園の太陽の塔の公開。
1月になんかの記事で目にして早速申し込み、20日予約できました。

先日いさんで阪急電車とモノレールを乗り継いで万博公園に向かいました。
予約時間の20分前には到着するつもりで家を出たのですが、阪急の富田駅の手前で電車が停車。
車掌のよるアナウンスが流れ、人身事故で京都線全線がストップになってしまいました。
いつ動くかはまだわからず、ただじっと待つしかない状態でした。
15分か20分位して再度アナウンスがあり、電車は富田駅のホームまでとりあえず進んで、代替運行の案内がありました。

しかたなくそこで降りてタクシーを拾おうとしたが待てども来る様子もなく、思い切ってJRの摂津富田駅まで幸い近かったので歩いていき、そこでタクシーの列に並びました。
ここでも20,30分待ったでしょうか、もう与えられた予約の時間過ぎていたのですが、なんとしても見たくてダメ元で会場までタクシーで走りました。
待っている間、心の声は「もう予約時間に間に合わないし、行っても無駄足では。タクシー代を使って入れなかったら踏んだり蹴ったじゃないか。」
と囁いていましたが、
事故だからお願いしたらなんとかなるのではと一縷の望みにかけてできるだけのことはしようと目的地になんとしても向かいました。

頂部の「黄金の顔」と正面の「太陽の顔」

小雨も降っていたんですが1時間ぐらい遅れて到着。
万博公園の入場口で事故で遅れた旨を話したら、その情報は入っているようで、なんとかなりそう。
太陽の塔のチケット受付でQRコードを見せてなんとか入ることができました。

背面の「黒い太陽」

あの情熱の塊のような岡本太郎の傑作。
「進歩と調和」をテーマにした48年前の大阪万博のシンボル「太陽の塔」が新たにリ・クリエイトされてわれわれの目の前に戻ってきました。

今回の改修では耐震強度を持たせるため内部の壁圧をおおきくしたり、かってエスカレータを階段に変え、踊り場などでじっくりと見られるようになっていました。
3次元の有機的な空間を再構築するために大きく力を発揮したのが最新の3D測量の技術でした。
複雑な形態の塔の内部を正確に立体的に図面化してくれます。

地底の太陽

最初にアプローチする地下の空間には、再現された「地底の太陽」が縄文的あるいは民族的像とともに待ち構えていました。
そこから「生命の樹」が現れる部屋に誘導され、そこには単細胞生物から人類の誕生までその樹のもとに、三葉虫、恐竜、魚類、ゴリラ、そして人類と生物の進化の足跡がFRPの模型によって表現されていました。音と光と映像とがわれわれの感覚に訴えかけてきました。
機会があればまた訪れたいという思いが溢れてきます。

再生の軌跡

詳しくは
http://taiyounotou-expo70.jp/project/