3Dプリンター住宅 国内初販売へ

昨年12月頭には新型コロナウィルス感染者も大分減少して淡い期待を抱いていたのに、
年が明けて中頃から急速に感染者数が増えてきた。
オミクロン株と称される感染力の強い変異株の影響で
またぞろ、まんえん防止等重点措置が各地で適用されるようになってきた。

22日、全国の新型コロナウィルスの感染者数が5万4581人。
1週間前の土曜日(15日)の感染者数2万5741人から2倍以上増えた。
京都府でも、過去最多の最多の1533人が感染し、5日連続で過去最多を更新している。
大阪・兵庫・京都の3府県で、「まんえん防止等重点措置」の適用を国に申請した。

外国の例からも1ヶ月ぐらいで収束に向かうと期待され、2月中旬には落ち着きを取り戻してほしいものだ。

日本初! 3Dプリンターで30坪300万円の住宅を創るプロジェクト

日刊工業新聞の1月20日の記事に、3Dプリンターで建てた住宅の「国内初」販売について語られていた。
セレンディクスパートナーズ株式会社(兵庫県西宮市 小間裕康CEO)が2019年12月からスタートした、
世界最先端の家(Next House)を創ることを目的にした3Dプリンターで住宅を創るプロジェクト。

ついに2月から別荘やグランピング施設の用途として予約販売を開始すると発表されました。

3Dプリンターで建築する「ソフィア=イメージ」(日刊工業新聞2022/1/20より)

2021年2月に発表されたプレスリリースでは以下のように語られていました。

■世界最先端の家「Sphere」を実現する5つの目的
1)3Dプリンターで自然災害に強いSphere(球体)の家を創る。
2)家をロボット(3Dプリンター)が創る。
3)世界最先端のIOT・AI技術を取り入れる。
4)日本国際博覧会協会主催の大阪・関西万博2025に世界最先端の家「Sphere」の出展。
5)スーパーシティ・オープンラボにロボットが創る世界最先端の住宅提案としてインフラ開発で登録済。

■セレンディクスパートナーズの提案
1)30坪総額300万円以下、車を買い換えるように家を買い替えます。
年齢・家族構成・仕事に合わせて自由に家を買い換える事ができます。

2)3Dプリンターで自然災害に強いSphere(球体)の家を創る。世界一の耐震性・強風に強い家。
球体は物理的に最強の形・鉄筋等の構造体を必要としない家を作ります。

3)「Sphere」は、3Dプリンターと複合素材を用いて24時間で創る家。
家をロボット(3Dプリンター)が創る(無人化)ことによって、家のコストの過半を占める物流費と人件費を大幅に低減する。

海外でも複数の会社が3Dプリンターによる住宅開発を進めていますが、
それらは既存住宅の延長線上で開発を行っており、施工時に鉄筋等の構造体を必要としています。

球体住宅「ソフィア」
は住宅の形をSphere(球体)にすることによって構造体を必要としない球体の住宅開発です。

建築基準法の対象外となる床面積10平方メートル以下の球体住宅「ソフィア」を
気軽にキャンプを楽しめるグランピング施設など向けに建設する予定。
住宅施工会社など80社とコンソーシアムを組んでおり、
2022年度内に1台約3000万円の3Dプリンターを7台購入し、
住宅の供給体制を整えるとされています。

まずはコンソーシアムの企業向けに10棟限定で販売し、
23年以降には床面積を100平方メートルに広げた3Dプリンター住宅の一般向け販売を目指すとされています。

・従来の現場組立の住宅、
・工場で生産された、いわゆるプレハブ
・そして革新的な生産方式となる3Dプリンター住宅と
新たな生産方式による住宅がいよいよ実現化されることになります。

今後の展開、進展が非常に気にかかり、ワクワクさせられます。