常識はいつか変化する
「常識はいつか変化する」なんて誰も教えてくれないが、
100年前を想像すればわかる通り、間違いなくそれは変わる。
『進化思考』太刀川英輔
今から100年前は1921年(大正10年)。
1920年3月15日に株価暴落、戦後恐慌が始まりました。
ヒトラーがナチス党首に就任。
皇太子裕仁親王(昭和天皇)が欧州を訪問され、
平民宰相原敬首相が東京駅で暗殺され、内閣が総辞職しています。
大戦景気、大正デモクラシーが終焉を迎えようとし、
明治維新から第二次世界大戦へと向かう大きな転換点となりました。
東京オリンピックもいろいろ問題を抱えながらも23日に開会式が行われ、
各競技は着実に行われています。
TVでもNHKを中心として各局で中継が行われ、反対の意見のほうがやや強かったものの、批判されながらも多くの人はTV観戦を楽しみにし、
受け入れられているようです。
1964年の東京オリンピック
当時は中学1年生で、体育の時間に図書室でなんの競技か(多分陸上競技)覚えてないですが、クラスみんなで見たのが印象に残っています。
今でも鮮明に覚えているのはゴールデンタイムの時間帯に放送された
女子バレーボールがソ連と戦って劇的な勝利を勝ち取った場面。
ニチボー貝塚の大松監督と東洋の魔女と呼ばれた女子選手たちの姿が鮮明に浮かび上がります。
感動的な場面でした。
現在の常識では許されないような練習風景
鬼のような形相の監督と回転レシーブに励む選手たちの姿が何度も放映されていました。
突貫工事が続く新幹線、国立競技場、首都高速道路
未来に向けての希望が溢れていました。
もちろんパソコンやスマホもなく、情報はTV、新聞などマスメディアの時代でした。
我々国民は大衆とひと括りにされていました。
我々は生きていると「普通」とか「常識」という言葉を使い
たんなる自分の枠組みでしかないのに、
自分や全員が当てはまるかのように捉えてしまうことがよくあります。
昨日7月27日、東京オリンピックの女子スケートボード 女子ストリートで
最年少13歳の西山椛さんが金メダル、16歳の中山楓奈選手が銅メダルを獲得。
我々世代の「常識」を遥かに超えている。