アンカリング効果
コーヒーがとても好きで豆から挽いていつも飲んでいます。
Jupiterというお店でいつも買っているのですが、アプリをダウンロードすると割引のお知らせが届き、割引セールのクーポンが届きます。
先日も新春初売りセールのレギュラーコーヒー半額のクーポンを利用して4パック800g購入しました。
期間限定サービスですが、
「通常200gで1000円のものが500円で買える」
500円という価格が非常にお得に感じられます。
1000円という価格がアンカーとなり、割引後の価格が非常に魅力的に映ります。
アンカリング(Anchoring)は、心理学や行動経済学における認知バイアスの一種で、最初に提示された情報(アンカー)がその後の判断や意思決定に大きな影響を与える現象を指すとされています。(Wikipediaより)
認知バイアスとは、人間の思考や判断において生じる偏りのことで、アンカリング効果はその中でも、最初に与えられた情報(アンカー)に判断が大きく左右されるというバイアスです。
人間は必ずしも合理的に判断するとは限らないということです。
最近巷では野菜類を始め、ものの値段の上がり方が顕著でなかなか厳しい状況が続いています。
「今だけ130%増量」というようなセールもよく見られます。
消費者に対してより多くの価値を提供していると思わせてくれます。
また昔からよくあるある飲食店での松竹梅のメニュー
例えば、松:10,000円(特上コース)、竹:8,000円(上コース)、梅:6,500円(並コース)
というような価格設定がされているところが多くあります。
通常は多くの顧客が「竹」を選ぶ傾向があり、最も売れることが実証されています。
これも提示された3つの価格帯の中から、その中間の比較的質もよくリーズナブルな物を選びたいという心理から来たものでしょうか。
また寄付を募る際に、「1,000円、3,000円、5,000円のコースがあります」と提示することで、寄付者はこれらの金額を基準に寄付額を考える傾向があります。
最初に提示する条件が重要なアンカーとなります。
人間は必ずしも合理的に判断するとは限らないということです。