強み・差別化ポイント
お客様から、あるいは公的機関の窓口で相談にのる機会があるのですが、
事業を推進する上で、その企業様の「強み」を活かして他にはない優位性を発揮していこうということがよく言われます。
あらためて御社の「強み」はと問われると
品質が良い、リーズナブルな値段、丁寧な対応、など
なんとなく納得できるような答えが帰ってくることが多いです。
競合他社とそんなに違いがなければ強みとは言えません。
単に得意なこと、好きなこと、長く続けていることが相手より優れていることとは限りません。
そもそも「強み」というものは比較する対象(競合)があってはじめて成り立つものです。
スターバックスは、ドトールと比べたらその強みはゆったりした時間を過ごせることだし、
リーガロイヤルホテルのラウンジと比較したら、気軽に低価格でくつろげる場所でしょうか。
このように相手があっての「強み」です。
そしてそれを支えるものがそれぞれの企業がもっている独自資源です。
経営資源の人・モノ・金・情報
「顧客リスト」「人脈」「製造技術」「秘伝といわれるもの」「企業文化」、など
競合他社に真似されにくい要素となっているもの
それが強みを支えているものです。
「強み」とはお客様にとっての「価値」です。
お客様が求める成果を出していなければ売れません。
「うちの商品は○○産の材料を使ってまる3日かけて熟成させたものです」
と言っても
それが対象となるお客様にヒットしなければ価値は生み出せません。
経済産業省が出しているローカルベンチマークという企業の健康診断を行うツールがあるのですが、
「商流・業務フロー」を考察するシートで「差別化ポイント」「選ばれる理由」を考える欄があります。
お客様から選ばれる理由、
取引先から選ばれる理由、
仕入先から選ばれる理由
どうしてわが社の製品が選ばれているのか
その理由が強みでもあります。(お客様にとっての価値)
そしてそれを知る方法は顧客から直接聞くことです。