お金の流れの見える化

小規模事業者の相談を受ける機会がよくあるのですが、
ご自分の店の収益の構造がはっきりと掴めていらっしゃらない方が多くおられます。

そんなときに非常にわかりやすくて直感的に理解していただくの重宝させていただいているのが
㈱ワニマネジメントコンサルティングの代表の和仁達也先生の「お金のブロックパズル」です。

売上がいくらあって、いくらの利益が上がっているのか、人件費にどれぐらい払っているのか、
お金の流れが見える化されて、
自分の会社(あるいはお店)がどんな状況になっているのか、大枠を理解する手助けになります。

最近読んだ書籍『中小・ベンチャー企業 CFOの教科書』高森厚太郎 著のなかで、
このお金のブロックパズルを少々アレンジされた「P/Lブロック図」を目にしたのであらためて注目しました。

PL改善に有効なツールとして紹介され、それぞれの項目の数字を埋めていくことによって、
どこを押せばPLが改善するのかを検討する有効なツールになります。
そしてどこを戦略的に攻めていけばいいのか、
KPI(事業成功のカギとなる重要指標)に繋がっていきます。

もともとは西順一郎先生が2009年に出された『利益が見える 戦略MQ会計』にまとめられているのですが、
戦略MQ会計の「MQ」とは、粗利総額(付加価値総額、限界利益総額)のことを言い、
この「MQ」こそが先々の企業経営を考えていく上で最も重要な数字であると位置づけられています。

会計を図形に置き換えて考えることで、
数字の苦手な経営者はもちろん、営業職の方をはじめ、パートさんたちでもスムーズに理解できるようになると。

MQ会計の、
粗利総額 MQ=M × Q
MはMergin(粗利)
QはQuantity(数量)

これら先達の素晴らしい成果の上に、われわれは恩恵を受け、成長させていただいております。
このコロナ禍の厳しい状況に少しでも元気が与えられたなら幸いです。