中小企業“未来”をデザインするワークショップ

先日、理事を務めるNPO法人ITコーディネータ京都
が主催する経営セミナーで

『「中小企業“未来 ” をデザインするワークショプ」
〜未来へと続くためのビジネスモデルをデザインしよう〜』
というタイトルで一般社団法人大阪府中小企業診断士協会
経営デザイン研究会代表の井上朋宏 氏のお話とワークショップの時間を楽しみました。

■経営デザインシート

昨年内閣府知的財産戦略推進事務局から発表された、将来の事業を構想するための思考補助・対話ツールとしての「経営デザインシート」

自社の現状(これまで)と将来の目指す姿(これから)明らかにして
そのギャップを埋めるための「これから」姿への移行のための戦略をつくりあげるための一つの戦略シートです。

経営デザインシート簡易版

■ビジネスモデルキャンバス

そして内閣府から出されている「経営デザインシート作成テキスト応用編」第2章では、自社の歩みをふりかえり、「これまでの価値を生み出すしくみ」をとらえなおすツールとして「ビジネスモデルキャンバス」が記載されています。 ビジネスモデルキャンバスも、ビジネスモデルを一枚のキャンバスとして整理して事業構造をひとめでわかるように考えられた思考ツール。

■ワークショップ

ワークショップではこのビジネスモデルキャンパスを使って、参加者が自社あるいは支援先を思い描いて、 まず現状のビジネステーマをキャンバスに記入しました。

 

その後、隣の人のビジネスモデルキャンバスの顧客セグメントと入れ替えて、全くかけ離れたターゲットを想定して、新しいビジネスモデルキャンバス、将来のビジネスモデルを夢想してキャンバスに記入していきました。

 

あまり時間を取らずにそれぞれの項目を1,2分でポストイットに思いつきをどんどん書いてシートに貼っていくスタンス。

参加者同士でワイワイガヤガヤ、楽しいひと時となりました。
将来の姿を構想するときは、まだまだ既存のビジネスの枠組みに縛られ、奇想天外なビジネス発想にはなかなか至りませんでした。

お客様のビジネス構造を質問しながら整理していくのに、ポストイットで記入しながらシートに貼って確かめながらすすめるのはわかりやすく使えるなあと思いました。

経営デザインシートビジネスモデルキャンバス
2つを有効に活用して、
既存の事業を深めていく「深化」だけでなく、新しい事業を開拓する「探索」を同 時に推進する「両利きの経営」を支援していけるようになるでしょう。

井上先生、ありがとうございました。