Roma から Villa Adriana(ハドリアヌス帝の別荘) へ

ハドリアヌス帝
76年ー138年、第14代ローマ皇帝(在位117年ー138年)として帝国各地をあまねく視察して帝国の現状把握に努める一方、トラヤヌス帝による帝国拡大路線を放棄し、現実的判断に基づく国境安定化路線へと転換しました。
118年、ローマ近郊のティヴォリに大規模な別荘ウィラ・ハドリアヌスの造営を開始し帝国各地の思い出の場所をこの地に再現したとされています。

カノプス
カノプスCanopo_エジプトのセラーピス神殿とその門前町を再現

ローマからハドリアヌス帝の別荘に行くにはちょっと不便でバスと列車があるのですが、われわれはその後街の中心にあるヴィラ・デステという世界遺産に足を運びたかったので、メトロでPonte Mammoloまで行き、そこからヴィラ・アドリアーナへバスで向かいました。(2019.11.1)

ローマの地下鉄 B線

メトロの駅を出て目の前のタバッキ(売店)でVilla Adrianaまでのチケットを買い、2階にあるCOTRAL社のバスターミナルへ向かう。

チボリ行きバス停表示
バスターミナル チボリ行きバス(ブルマン)表示

やっとバスがすれ違えるような細い道も通り、40,50分ほどでVila Adrianaのバス停に到着。田舎の普通の道端で運転手さんがこっちの方向と指差してくれたので、小道をゆっくりと歩いてゆきました。

Villa Adrianaバス停
Villa Adrianaバス停

5分か10分くらいまっすぐ歩いていくと入り口の建物らしきところに到着。
写真の左側の窓口がチケット売り場。ここでチボリの街の中心(ヴィラ・デステ)へ向かうコミュニティーバスのチケットも買えました。

チケット売場
チケット売場&SHOP

駐車場もあり、入場チケットを買って(10€)そちらの方に歩いていったら、入り口は逆方向でした。

Villa Adriana入口
Villa Adriana入口
Villa Adriana敷地図
Villa Adriana敷地

門を入って右手に、道すがらがまた素晴らしい。遺跡群への導入部として気持ちを高めてくれる。

城門への道
城門への道

ポイキレPecile(ペチーレ) 

ギリシャのアテネを模して作った庭園だそうです。ポイキレは多彩色回廊という意味で、もともと池の周りに屋根付きの回廊があり、その回廊はアテネの多彩色回廊を模したものだったらしいです。
ポイキレ アテネを模した庭園
ポイキレ アテネを模した庭園

3つのエクセドラ(exedra 半円形の部分)を持つ建物

皇帝の私邸 食事室
宮殿への入口or食事室?

のヴィッラ(海の劇場)

島のヴィッラ(海の劇場)を目にするも、閉鎖されていて中には入れず。反対側に回れば全景を見られるスポットがあったらしいですが、 ああ残念!

島のヴィッラ(海の劇場)
島のヴィッラ(海の劇場)

カノプス東

一番の見所 カノプス

カノプス
カノプスCanopo_エジプトのセラーピス神殿とその門前町を再現

ハドリアヌス帝がエジプトのナイル川を模して作ったと言われている。

ポセイドン
ポセイドン
カノプスCanopo
カノプスCanopo
カノプス_スティバディウム(大宴会座)
スティバディウム(大宴会座)_カノプス

1999年にユネスコ世界遺産に登録されたが、今なお人々の歴史への関心を沸き立たせてくれる人類の宝ですね。

はじめてこの場所を訪れたのはもうすでに40年近く前なのですが、そのイメージは今もはっきりと残っていました。

チボリ行バス停
チボリ行バス停

さてここから、小さな定員15人位のローカルバスに乗って、ヴィラ・デステに向かいました。