IoTを使って危険物・重量物輸送のLast One Mile問題点を解決へ
昨日は京都府中小企業診断協会の新年祝賀会に参加。
祝賀会の前の新春特別講演会で株式会社FUKUDAの福田喜之社長から「アイデアを形に ~小企業でもできるオンリーワン商品~」というテーマで講演をいただきました。これがとても素晴らしかったのでしたためておきます。
www.fukuda-lub.co.jp
京都市山科区に社屋を構える20名ほどの潤滑油の総合卸売販売を業とする会社ですが、
エンジンオイルの流通を従来のドラム缶に詰めて配送するやり方から、
ドラム缶5本分入るIBCコンテナという容器に移して中身だけ購入するという新方式を開発しました。
おおきな3つのメリットから
・コストの削減
・リッター転移での購入
・オイルタンクを3年契約で無償提供
(※今の所3ヶ月で200リットル使うところのみ無償提供)
利益率も10%ほど向上したそうだ。
オイルタンクの提供によってお客様にとっても作業性が向上し、
労働環境の改善、体の負担軽減など職場環境が大きく改善されました。
また福田さんの方の納品作業時間も40分から20分へと半分に短縮されました。
この「IBCローリーサービス」は平成24年にエコマーク認定を受け、
京都市のオスカー認定、京都商工会議所の知恵ビジネス認定、近畿経済産業局の新連携認定
そして平成30年第2回の日本サービス大賞を受賞しています。
さらにオイルタンクに通信端末とセンサーを組み込んだ残量検知器を取り付け、
将来的には残量データの受信から地域性、消費量等蓄積し需要予測等に反映していく計画です。
まさにIoT、AIの活用事例です。
配送サービスで大きな問題となりつつある配送ターミナルから個別店舗までの危険物・重量物も輸送問題を、この残量検知器の付いたIBCロータリーサービスで解決しようとされています。