出生数最小94万人 合計特殊出生率1.43

 ある国会議員が結婚式のスピーチで
「必ず新郎新婦に3人以上の子供を生み育てていただきたいとお願いする。」
と発言し、問題になって撤回いたしましたが、

先日、6月1日に厚生労働省が人口労働統計を発表しました。

 2017年に国内で生まれた日本人の子供の数は94万6060人となっています。
出生数は2016年に初めて100万人を下回り、昨年は更に3万人余り減少し、
統計がある1899年以降、最小を更新しました。

出生数が最も多かったのは1949年(昭和24年)269万6638人で
約1/3に減少しています。
いわゆる団塊の世代の生まれた時代です。
団塊ジュニア世代(1971~74年生まれ)以降、
出世率の減少傾向が続いています。

逆に、死亡者数は134万433人となりました。
出生数から死亡数を引いた自然減は39万4373人と最大の減少幅です。

生涯未婚率が上昇する中、第1子を生む女性の平均年齢が30.7歳と過去最高水準で高止まりしており、出生率の低下につながっています。

一人の女性が一生に生む子供の数を示す合計特殊出生率も1.43で、
前年の人口を維持するのに必要とされる2.07を大きく下回っています。

 一方、65歳以上の高齢者は前年から約56万人増えて3515万人。
人口の28%を占めています。

着実に、少子高齢化の道筋を歩んでいるのですね。

出典「朝日新聞2018.6.2」より