エッセンシャル思考

The Disciplined Pursuit of Lessエッセンシャル思考 ―最小の時で成果を最大にする― 
グレッグ・マキューン 著  2014.11
THe Disciplined Pursuit of Less  Greg Mckeown

何に価値観を置くか、によって我々の生き様は大きく変わってきます。
原題が ”THe Disciplined Pursuit of Less”とあるように
「より少なく、しかしより良く」。
というような方法論を提唱しています。

マインドフルネスなどが注目されるように、
スピードと効率性等が求められる世界の中で、
禅的な生き方、コンマリ的な片付けの手法にも通じるものを感じました。
私自身の生き方とかなり近いものを感じます。

「エッセンシャル思考はより多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである。
そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる。」

「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」という3つの思い込みを克服しなければならない。

「やらなくては」ではなく「やると決める」。
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」。
 
本当に重要なものごとを見極めるために必要なこと5つ。
「じっくりと考える余裕」、「情報を集める時間」、「遊び心」、「十分な睡眠」
そして「何を選ぶかという厳密な基準」だ。
エッセンシャル思考の人は、なるべき時間をかけて調査・検討し、意見を交わし、じっくりと考える。
そうすることで初めて、本当に重要なものを見極めることが可能になる。

本当に重要なことをやり遂げるたtめに、不要なものごとを「捨てる」技術
「これをまだ持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?」
「もしこの話が来ていなかったら、自分から積極的にチャンスを求めに行くだろうか?」
と問いかけてみる。
捨てるべきものを問うとき、自分の優先事項がはっきりと見えてくる。

何かをやり遂げるときには、2種類のアプローチがある。
非エッセンシャル思考の人は、努力と根性でやり遂げようとする。
だがエッセンシャル思考の人は、自動的にうまくいく仕組みをつくる。

本当に重要なことを見極め、
それを実行に移すためのシステマティックな方法論が語られています。

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目次
Part1 エッセンシャル思考とは何か
第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
第2章 選択 ―選ぶ力を取り戻す
第3章 ノイズ ー大多数のものは無価値である
第4章 トレードオフ ー何かを選ぶことは、何かを捨てること

Part2 見極める技術
第5章 孤独 ー考えるためのスペースをつくる
第6章 洞察 ー情報の本質をつかみとる
第7章 遊び ー内なる子供の声を聴く
第8種 睡眠 ー1時間の眠りが数時間分の成果を生む
第9章 選抜 ーもっとも厳しい基準で決める

Part3 捨てる技術
第10章 目標 ー最終形を明確にする
第11章 拒否 ー断固として上手に断る
第12章 キャンセル ー過去の損失を切り捨てる
第13章 編集 ー余剰を削り、本質を取り出す
第14章 戦引き ー境界を決めると自由になれる

Part4 しくみ化の技術
第15章 バッファ ー最悪の事態を想定する
第16章 削減 ー仕事を減らし、成果を増やす
第17章 前身 ―小さい一歩を積み重ねる
第18章 習慣 ー本質的な行動を無意識化する
第19章 集中 ー「今、何が重要か」を考える
第20章 未来 ーエッセンシャル思考を生きる
最終章 エッセンシャル思考のリーダーシップ