『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』大塚雄介(著)

「ビットコイン」や「ブロックチェーン」そして「フィンテック」と最近よく耳にする言葉に惹かれて図書館で借りてきた一冊です。
漠然とわかった気になっているだけなのでここで一度整理したくよみました。金融の知識のない者にとっても、簡潔に非常に分かりやすく書かれていました。

●世界中で普及し続けるビットコイン。
日本国内で実際にビットコインを使用できる店舗もビッグカメラをはじめいろいろな所で増えてきました。この急激な店舗数の増加は、仮想通貨ユーザー数が増えてきたことに伴う現象でしょう。
国内最大手の家電量販店のビックカメラが今回ビットコイン決済導入を決定した理由は、増加する海外旅行客の消費拡大を促すためと国内のビットコインユーザー数の増加を見込んだ上での判断だと考えられます。

ビットコインは実体を持たないバーチャルなお金で(仮想通貨)、電子データにすぎず(デジタル通貨)、特定の国に属さず(国際通貨)、参加者みんなで運用し(分散型通貨)、暗号を解く「鍵」がなければ送金できません(暗号通貨)。

●ビットコインを使うメリットは?
(1) 投資対象として
ボラティリティ(変動幅の比率)が大きく、将来的な成長が見込めるビットコインは、投資対象として魅力があります。手続きも簡単で、オンラインFXと同じような手軽さでビットコイン投資をはじめることができます。

(2) 送金手段として
日本から銀行経由で外国に送金すると、いちいち確認が必要なので手間も時間もかかるうえ、手数料もかなりとられます。
間にビットコインをかませるだけで、手数料が劇的に安くなります。

●ブロックチェーンてどんな技術
ブロックチェーンは「分散型台帳」技術です。数百から数千個のビットコインの取引記録(トランザクション)をまとめたブロックをみんなで手分けして承認し、一本のチェーン(鎖)の形で共有しています。

●ビットコインがコピーや改ざんされる心配はないの?
ビットコインは枝分かれのない一連の取引記録を複数の人がチェックして運用されています。別の記録が混じればはじかれるし、同じものが2つ併存することはできないので、コピーや改ざんされることは原理的にありえません。

・未承認のトランザクションが積み上がっていく
・ハッシュ関数によって暗号化
・手数料によって優先順位を上げる
・45万個のブロックがつながる一本のチェーン
・同じチェーンをあちこちに分散して保存する
・マイニング ノンス値を片っ端から試して「鍵」を見つける
・10分毎に繰り広げられる承認レース
・勝者だけが報酬としてビットコインをもらう
・4年に1回訪れる「半減期」
・2141年にすべてのコインが発行済になる