描いて売り込め!超ビジュアルシンキング
『描いて売り込め!超ビジュアルシンキング』
THE BACK OF THE NAPKIN solving problems and selling ideas with pictures
ダン・ローム Dan ROAM(著) 小川敏子(訳) 2009.5講談社
「もっとすばやく問題を捉えたい、もっと直感的に理解したい、もっと自信を持ってそれに取り組みたい。そして自分の発見を他者にもっと迅速に伝えたい。
ビジネスにおいて発生する問題をもっと効率的に、効果的に、そしてあとほんの少しだけ楽しく解決したい。そんな願いを解決してくれる方法がじつはある。それがビジュアルシンキングである。
ビジュアルシンキングとは、ひらたく言えば絵を使った問題解決法である。」
著者は経営コンサルティング会社Digital Roamの社長でビジュアルシンキングというアプローチでグーグル、イーベイ、GE、ウォルマート、などの問題解決策を指南してきた
実績を持つ人材です。
デザイン思考について調べていたときに、『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』佐宗 邦威 (著) を読んでいたときに出会った書籍です。
企画を考えるとき、あるいはプレゼンテーションの資料をつくるときなど図で表現したらとてもわかり易かったり、考えがまとまったりした経験からチャートはよく活用してきました。
普段われわれが使っているものも多くでてきましたが、あらためて絵によって問題解決を学ぶ構成になっており、「はじめに」「アイデアを発見する」「アイデアを発展させる」「アイデアを売り込む」の4章からなっています。
原著のタイトルにもあるように、もともとは列車の中でテーブルの上にあった紙ナプキンに演題の骨子をチャートで表現したことから、ツールとしてのビジュアルシンキングに発展していきそれを綴ったのがこの書物です。
ビジュアルシンキングの4つのステップ
(1)見る=問題を眺め、
(2)視る=パターンやチャンスを把握し、
(3)想像する=そのチャンスを利点として活かし、
(4)見せる=アイデアを相手に提示するための、
わたしたちの目(と心の目)の使い方。
もくじ
第Ⅰ部 はじめに 絵を使って問題を解決しよう
第1章 まったく新しいビジネスの捉え方
第2章 なにが問題なのか、どんな絵を描くのか?
第3章 負けるはずのないギャンブル
ビジュアルシンキングの4つのステップ
第Ⅱ部 アイデアを発見する
第4章 まずは見ることから
第5章 6つの方法で<視る>
第6章 SQVID:想像力を使うための実践的なレッスン
第7章 <見せる>ためのフレームワーク
第Ⅲ部 アイデアを発展させる
第8章 <見せる>こととビジュアルシンキングMBA
第9章 わたしたちの顧客は?
ビジュアルシンカーのための <誰/なに>の問題を解決する絵
第10章 どれくらい多くの人が買っているのか?
<どれだけの量>の問題を解決する絵
第11章 わが社のビジネスの行方
絵で<どこ>の問題を解く
第12章 いつ補正作業を実行できるのか?
<いつ>の問題を解決する絵
第13章 わが社の事業をどのように発展させるのか?
<どのように>の問題を絵で解決する
第14章 なぜ、その必要があるのか?
<なぜ>の問題を絵で解決する
第Ⅳ部 アイデアを売り込む
第15章 ビジネスについてわたしが知っていることは、
すべてショー・アンド・テルで学んだ
第16章 結論を描く
付録A ビジュアルシンキングの科学
付録B ビジュアルシンカーのための